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すな子へ/泉由良

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660円

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知らぬ間に街を侵食してゆく「珈琲人形」と物書きの「私」と、紅茶屋の娘「すな子」の失踪に織りなされる前篇。贋作春画師の男と同棲を始めた「すな子」の恋の激しい顛末を描く後篇。 時代は抄果十三年。開国東京に置き去りにされてしまったこの街で、すな子を愛する。すな子をおもちゃにして遊ぶ。自己嫌悪でまたすな子を抱く。 どうせ人形なのだから。 著者はこの本に詩を書き込むことで、すな子をなぶり続ける。 ──どうせ人形なのだから。 平易な文章の裏側に隠された激し過ぎる恋を、小説と詩と写真を交ぜて物語る一冊。 (版元紹介文) 文庫判/168ページ 発行=白昼社 【こちらもどうぞ】 泉由良さんの本 https://inumachi.stores.jp/?category_id=5f826a2c3313d25805bd8b54

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